28歳女、遺品整理で先の人生への光を志す

私は20代後半の女性です。
以前、母方の祖母が亡くなった時の体験を話します。

私は祖母とは別居しており、祖母は別居先の家族と生活していました。祖母は入院してから1年もしないうちに亡くなってしまいました。

遺品整理は亡くなる直前に、祖母の息子の奥様がやってくれていたようです。

私や母は、祖母が亡くなってから遺品を見せてもらい、持ち帰るかなどを決めました。
確か49日を過ぎた後にきちんと整理しに行きました。

祖母がよくつかっていたハンドクリームやシッカロールは私自身、幼い頃に見覚えがあり、目頭が熱くなりました。

また、まだ祖母のにおいが残っているような、まだ生きているのではないかと不思議な気持ちになりながら遺品を手に取って眺めていました。

物にも使っていた人の魂が宿るのかもしれない、そんな気持ちにさせられました。

もっとまめにお見舞いに行き、祖母にとって大事な物事は何かと聞いておくべきだったなと本当に後悔しています。

いつも自分より子供や孫の事、人の心配をしているような面倒見の良い祖母でした。

入院してから、祖母に会うのがとても怖かったです。
だってあんなにしっかりしていて、いつも陽気に笑っていた祖母が弱って、床上から動けないでいるだなんて・・・。
祖母自身も、人前で弱気な所を見せたがらない部分があったのでそれを思うとお見舞いに行くことで無理させてしまうかもしれない。
そう思うとなかなか行く事ができませんでした。

祖母よ本当にごめんなさい。
私が後悔し続け、弱虫でいる事で、祖母は亡くなっても安心できないような気がします。

だから私は強くなります。
祖母が安心だって心から思えるように、前しか見ません。そんな勢いで生活していこうと思います。

遺品には本当に生前からの人間との思い出が詰まっています。
本人が本当にずっと何年も使っていたもの等はまだ神棚の近くに置いてあります。

これから遺品整理をなさる方に一つ言えるのは、姿見などの鏡は処分した方が良いという事です。
故人を映し続けたものが生きている者の姿を映すというのはあまり縁起がよくないと考えます。

それから、亡くなってから一気に整理を始めるのではなく、60歳を過ぎたら一度行う等、区切りをつけていく方が整理しきれるのかもしれません。

以上、実体験に基づいたお話でした。

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